💛写真はるっかさんが撮影したものです。(⋈◍>◡<◍)。✧♡
超絶凛々しい秀美くんが素敵すぎる件
ぼくは勉強ができない
山田詠美
新潮文庫
こちらは1991年から「新潮」に連載されていた短編集。
の9編で構成されている。
番外編の「眠れる分度器」以外は全て「ぼく」の一人称で綴られている。
この眠れる分度器が番外編であるのに一番長く、読みごたえがある。
本編ももちろんものすごく読み応えがあるし、茶目っ気たっぷりで読みやすい。
絶妙なリズムが文章に感じられ、美しいとしか言いようがない。
そう、これは、美しく、程よく深く、ちょっとお馬鹿なお話。
本編は17歳の時田秀美くんの話。番外編は小学5年生の時田秀美くんのお話なのだ。
17歳の秀美くんありきで5年生の秀美くんもおいしくいただくことができ、二度おいしい小説。と私は思った。
まず、このタイトルが秀逸である。なかなかタイトルからして洗練されている。
「ぼくは勉強ができない」
安定の山田先生だ!!
この小説は短編集ではあるのだが、全て秀美くんが主人公なので、「いい感じに区切られた長編小説」と思って読んでいただくと良いかもしれません!!
秀美君はもちろん、彼の母、祖父、をはじめ、担任の桜井先生、年上の恋人、幼馴染のまり、学校の友人たちとの関係がコミカルに描かれている!
愛すべきお馬鹿さんがたくさん出てくる作品です。
そして、彼らは尊敬に値するほど素敵なのだ!!
特に、「あなたの高尚な悩み」に出てくるサッカー部部員の植草君の拗らせ具合が愛おしい。
私も
「猛烈な虚無感を感じる」だの、
「君は即物的な人間だな」などと言ってみたいものだ。
そんな植草くんを冷ややかにも優しくおかしく見守る秀美くんもとても素敵だ!!
また、彼のハードボイルドな祖父の数々の名言も要チェックだ!!
秀美くんは自分は勉強ができないが、人気者で女の子からもよくもてる。という自負があり、良い顔をした良い人間でありたいという彼の独自哲学がある。
彼がなぜ17歳にしてそのような哲学を持ったか。
それは彼の暖かくも特殊な家庭環境と持って生まれた性質のせいではなかろうか。
と、思うよ。
とにかく、本作を読んでいると、自分が「ぼく」になったかのような錯覚に陥るほど入りこんでしまった。
一遍一遍読み進めるにつれて、秀美くんとともに自分も成長したのではないかと思うし、自分自身も秀美くんのように実直で、さわやかな人間でありたいと思わされた。
彼は自分は勉強ができないと自負しているが、彼の観察眼は鋭く、とても賢い。
番外編・眠れる分度器では5年生にして三角形の角の角度を全て足すと必ず180度になる。
このことから、人間が丸くなる為には尖った角が必要だ。という答えを導き出す男だ。
これからどんな大人になってゆくのかと妄想するのも楽しいものだ。
そう、私は彼のような実直な人間が好きなのだ。
みなさんはこの小説を読んでどう思われましたか??
まだ読んでない方も読んで感想を聞かせていただきたいなあ(^▽^)/
私がこの本を初めて読んだのは高校生の頃だ。10年以上前のことである。
当時の国語の教師はよく授業中に話が脱線する人だった。
私はその教師の脱線話が大好物だったので、脱線話の方に熱心に耳を傾けていたものだ。
そして、その脱線話でこの小説のことが熱く語られた。
程なくして、私は図書館で本作を借り、読んだのだ。
その時も面白い小説だなと思ったが、大人になり、最近もう一度書店にて目に留まり、購入。しばらくの積ん読ののち、ようやく再読をしたという経緯である。
やはり、今の自分の方が高校生の時の自分よりも深く秀美君を理解した。
本作のあとがきでも山田先生自身が「この本は大人の方にこそ読んでほしい」とお書きになっている。
やはり、あの頃の自分を俯瞰できるような年齢になった方が本作は楽しめるのかもしれないなあ。
あの頃の拙さや危うさをわらうことができる、思い出となっている今だからこそ理解がより深まるのか。。。
人間とは不思議だなあ。
しみじみ。。。
わたくしは、作家、山田詠美が大好きで、
等、色々読みましたが、「ぼくは勉強ができない」が圧倒的に一番好きです。
あとは、「晩年の子供」という短編集に収録されている「海の方の子」も好きですね。
こちらは平たく言うとこまっしゃくれた女の子が拙い恋をするおはなし。
あと、忘れてならないのが風味絶佳に収録されている「眠りの材料」こちらは男女の奇妙な心の結びつきが描かれていて、少しダークな感じ!
風味絶佳は沢尻えりかと柳楽優弥主演で映画化されましたね!!
懐かしいな!
最近の柳楽くんは輝いていますね!!
一皮向けた感が半端ない!!
あと、えりか様はおきれいなので大好きです。
読んでくれてありがとう!!
- ぼくは勉強ができない
- あなたの高尚な悩み
- 雑音の順位
- 健全な精神
- 〇をつけよ
- 時差ぼけ回復
- 賢者の皮むき
- ぼくは勉強ができる
- 番外編・眠れる分度器
の9編で構成されている。
番外編の「眠れる分度器」以外は全て「ぼく」の一人称で綴られている。
この眠れる分度器が番外編であるのに一番長く、読みごたえがある。
本編ももちろんものすごく読み応えがあるし、茶目っ気たっぷりで読みやすい。
絶妙なリズムが文章に感じられ、美しいとしか言いようがない。
そう、これは、美しく、程よく深く、ちょっとお馬鹿なお話。
本編は17歳の時田秀美くんの話。番外編は小学5年生の時田秀美くんのお話なのだ。
17歳の秀美くんありきで5年生の秀美くんもおいしくいただくことができ、二度おいしい小説。と私は思った。
まず、このタイトルが秀逸である。なかなかタイトルからして洗練されている。
「ぼくは勉強ができない」
安定の山田先生だ!!
この小説は短編集ではあるのだが、全て秀美くんが主人公なので、「いい感じに区切られた長編小説」と思って読んでいただくと良いかもしれません!!
秀美君はもちろん、彼の母、祖父、をはじめ、担任の桜井先生、年上の恋人、幼馴染のまり、学校の友人たちとの関係がコミカルに描かれている!
愛すべきお馬鹿さんがたくさん出てくる作品です。
そして、彼らは尊敬に値するほど素敵なのだ!!
特に、「あなたの高尚な悩み」に出てくるサッカー部部員の植草君の拗らせ具合が愛おしい。
私も
「猛烈な虚無感を感じる」だの、
「君は即物的な人間だな」などと言ってみたいものだ。
そんな植草くんを冷ややかにも優しくおかしく見守る秀美くんもとても素敵だ!!
また、彼のハードボイルドな祖父の数々の名言も要チェックだ!!
るっかさんの感想(ちょっとだけネタバレ)
秀美くんは自分は勉強ができないが、人気者で女の子からもよくもてる。という自負があり、良い顔をした良い人間でありたいという彼の独自哲学がある。
彼がなぜ17歳にしてそのような哲学を持ったか。
それは彼の暖かくも特殊な家庭環境と持って生まれた性質のせいではなかろうか。
と、思うよ。
とにかく、本作を読んでいると、自分が「ぼく」になったかのような錯覚に陥るほど入りこんでしまった。
一遍一遍読み進めるにつれて、秀美くんとともに自分も成長したのではないかと思うし、自分自身も秀美くんのように実直で、さわやかな人間でありたいと思わされた。
彼は自分は勉強ができないと自負しているが、彼の観察眼は鋭く、とても賢い。
番外編・眠れる分度器では5年生にして三角形の角の角度を全て足すと必ず180度になる。
このことから、人間が丸くなる為には尖った角が必要だ。という答えを導き出す男だ。
これからどんな大人になってゆくのかと妄想するのも楽しいものだ。
そう、私は彼のような実直な人間が好きなのだ。
みなさんはこの小説を読んでどう思われましたか??
まだ読んでない方も読んで感想を聞かせていただきたいなあ(^▽^)/
この本を読んだきっかけ
私がこの本を初めて読んだのは高校生の頃だ。10年以上前のことである。
当時の国語の教師はよく授業中に話が脱線する人だった。
私はその教師の脱線話が大好物だったので、脱線話の方に熱心に耳を傾けていたものだ。
そして、その脱線話でこの小説のことが熱く語られた。
程なくして、私は図書館で本作を借り、読んだのだ。
その時も面白い小説だなと思ったが、大人になり、最近もう一度書店にて目に留まり、購入。しばらくの積ん読ののち、ようやく再読をしたという経緯である。
やはり、今の自分の方が高校生の時の自分よりも深く秀美君を理解した。
本作のあとがきでも山田先生自身が「この本は大人の方にこそ読んでほしい」とお書きになっている。
やはり、あの頃の自分を俯瞰できるような年齢になった方が本作は楽しめるのかもしれないなあ。
あの頃の拙さや危うさをわらうことができる、思い出となっている今だからこそ理解がより深まるのか。。。
人間とは不思議だなあ。
しみじみ。。。
好きな山田詠美の本
わたくしは、作家、山田詠美が大好きで、
- 晩年の子供
- 放課後の音符
- 風味絶佳
- 4U
等、色々読みましたが、「ぼくは勉強ができない」が圧倒的に一番好きです。
あとは、「晩年の子供」という短編集に収録されている「海の方の子」も好きですね。
こちらは平たく言うとこまっしゃくれた女の子が拙い恋をするおはなし。
あと、忘れてならないのが風味絶佳に収録されている「眠りの材料」こちらは男女の奇妙な心の結びつきが描かれていて、少しダークな感じ!
風味絶佳は沢尻えりかと柳楽優弥主演で映画化されましたね!!
懐かしいな!
最近の柳楽くんは輝いていますね!!
一皮向けた感が半端ない!!
あと、えりか様はおきれいなので大好きです。
読んでくれてありがとう!!
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