トレインスポッティング/若き日のユアンマクレガーの顔面に完敗

トレインスポッティング

トレインスポッティング


イギリスのヒューマン映画

1996年公開
監督:ダニー・ボイル
脚本:ジョン・ホッジ
原作:アーヴィン・ウェルシュによる同名小説
主な出演者:ユアン・マクレガー、ロバート・カーライル、ジョニー・リー・ミラー、
ユエン・ブレムナー、ケヴィン・マクキッド、ケリー・マクドナルド


るっかさんのレビュー

青臭さ
💚💚💚💚


20年前の作品です。最近続編が公開されたこともあり、今更の鑑賞です。
スコットランドを舞台とした作品で、公開当時は日本でも若者を中心に話題となったそうです。
当時のわたくしは幼かった為、そのようなブームは全く知らず、たまたま本作のジャケットに惹かれて予備知識全く無しで見ました。

端的に言うと薬物中毒の青年のお話ですので好き嫌いの大変別れる作品であるとは思います。


主人公レントン(ユアン・マクレガー)、友人のスパッド、シックボーイ、ベグビー。
彼らが過ごす、堕落した青春時代がリズミカルな映像、音楽とともに描かれている!!
わかる人には魅力的な作品です。

イギーポップのラストフォーライフに乗せたレントンのセンセーショナルな語り。序盤からかなり疾走感を感じます。

タンタンターーーーン♩タン♪タンタターーーーーン♬

退屈で平凡な日常に意味なんてあるのか??
彼は私たちに疑問を投げかける。
そして彼は平凡な日常からの逸脱を図る。

当時のスコットランドの一人の青年の退屈。非行。恋。更生。成長。
世界の片隅で、少し壊れた世界に生きる。ほんの少し壊れた青年期のお話。
それを一時間半で垣間見ることができる。
不安定な青年期。時代背景、場所も手伝ってか、レントンは非行に走るのですが、身近な人間の死。友人に対して感じる虚無感。裏切り。それでも感じてしまう友情。
レントンは迷い、苦しみ、時には恋もする。
非行という非行にとにかく徹底的に身を徹する。

↑ある意味苦行。

更生し、就職もしてみる。一発逆転も夢見てみる。
彼はそのような経験を通して、一つの答えを導き出す!!
人生とは!!

そしてラストにもう一度出だしの語りが!!

そう。例の。。。

タンタンターーーーン♩タン♪タンタターーーーーン♬

である。

内容はほぼ同じなのだが、ラストのそれは出だしのそれとはまったく別の意味をもつように感じられた。


つまりは「自ら選べ」ということ。
と、わたくしは感じました。。。。。
秀逸💚💚💚
一周回って振り出しに戻るけど、レントン自身は一皮向けたようである。

フレッシュ!!
キラキラの顔面!!
車にぶつかってボンネットにコロコローーー!!
机の周りクルクルーーーーー!!
宇宙一ひどいトイレでの珍事!!
寂れた駅でたたずむ青年たち!!
何とも言えないフレッシュ感!
青さ!!!
うーーーーん!尊い!
なんだか個性的な友人たちも憎めません。

(ベグビーはなんか腹立つ。)


ダニーボイル監督は映像の見せ方にかなり拘ったそうです。
なにしろ一時間半でレントンの青年期を魅せる必要があるので、撮影後にカットされた場面もかなり多くあるそうな。。。


内容はかなり退廃的なのですが、独特の感性でもってロックンロールに話が進んでいくので、「これはこういうもの!」割り切って楽しむことをお勧めします。

若き日に既に完成されているユアン・マクレガーの美しい顔面を楽しむための映画と言っても過言ではありますまい!!

個人的には嫌いではありません!頑張れ!!!若いやつ!!




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